ひよこ先生備忘録

教員あかちゃんのチラ裏

バカのふりをしろ

中学校教員になって1ヶ月半経ちました。

いつのまにか、4週間あったはずの主免実習を超えていたんだなあ……。忙しすぎて一瞬でした。実習はあんなに長かったのに……。

 

せっかくなので、この1ヶ月で学んだことについてお話ししようと思います。タイトルの通りなんですが。

あの、偉そうに聞こえるかもなんですけど、むしろ逆なんですけど。

 

採用試験ではよく、自主性とか自分で考えて動く力とか、求められるじゃないですか。私もこれ、大切だと思います。思うんだけど。

自分で考えて行動する力って、多分自分を信じすぎてしまうこととはイコールじゃないですよね。

私たちは確かに、これまで大学でたくさん努力して、経験も積んできました。教員になることができたということは、それだけ勉強したし、教育について考えてきたし、専門性だって高めてこられたということだと思います。

だからね、自分だけで判断して動こうと思えば動けてしまうと思います。それだけの行動力もあると認められて採用されたはずだから。

先輩先生たちの言うことに疑問を感じたり、「それは違うやろ」と思うことだってあると思います。それだけ勉強してきた自信があるから。若い分新しい教育を受けてきてるしね。

でも、何をするにも自分だけを信じてはいけないと思います。何事も先輩先生に相談して、先輩先生の意見を最後までしっかり聞いてから判断すべき。

「ハ?こいつ何言ってんの?」と思っても、その先輩先生のキャリアに基づいた考えがあるはず。なんでそうなるのか分からなかったら、聞けばいい。驕っていると、この「聞く」ということができないんですよね。自信満々なあなたもバカになったフリをして聞いてみると、意外と新しい発見があるものです。

 

……という経験談

これに1ヶ月半で気付けたの、自分ながら偉いと思う。

若いうちしか人は教えてくれないものです。だから、知っているつもりのことでも色々聞いてみるってこと、大事なんじゃないかなあ。

 

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……という下書きを見つけました。

先日大暴れしてきた身としては耳が痛い。いや3年目が大暴れしちゃダメでしょ……

 

お久しぶりです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は同僚相手に大暴れした以外は平和に過ごしています。今はまだ。比較的。

2年目で初めて担任をもち、何もかも手探りながら「いいクラス」になったのではないかと思っていたところに、あやつはやってきました。コから始まるアイツです。

アイツのお陰で出た休校要請、私は妥当だと思いました。人の命に替えられるものはありません。

でも頭で納得できても、気持ちは納得できないよね……。

 

休校要請のニュースが友人から送られてきたとき、忘れもしない2月27日木曜日、私は普通に職員室で残業中でした。違う自治体で教員をしている友人は、休校要請が出た瞬間に緊急職員会議が開かれ、「卒業証書を書き終わるまで帰れま10」が決定したそうです。

翌日の2月26日金曜日、土日を挟んだら3月2日月曜日、つまり休校要請に従うなら年度最後の日になるかもしれない日。

先生もあと一ヶ月あると思ってたから、みんなに伝えたいことを全部言えた気がしないよ、みんなもまだまだやりたいことがあったよね……という話をいつになく真剣に聞く生徒たち。突然日常が奪われる経験をした、と語る中学生を目の当たりにして、大きくなったなあと涙ぐむ私。急ごしらえのお別れ会では女子数人と、クラス1番の暴れん坊が泣いちゃって感動的な雰囲気…………

もう1週間早く言ってくれたらなあ。学級解散に向けていろいろ仕込んだのになあ。と残念な気持ちは残りますよね。

これが私の初めての担任クラスの最後でした。(この後もいろいろあるのですが、身バレが怖いので省略します)

 

 

あれから3ヶ月。

新しい学級で新しいスタートをするぞ、と無理矢理気持ちを切り替えたところに今のこの状況。

 

この緊急事態のご時世、学校に関わらずあらゆる現場はしっちゃかめっちゃかだと思います。

というかそもそもうちの地域、自治体がまあまあやらかし系なんですよね……。こういう事態になると、行政とかリーダーの質が浮き彫りになりますね。

あとねー、民の民度!上もだけど人の本性も丸出しになっちゃって嫌ですね。私も本性丸出しになった結果大暴れしたんですが。反省はしています。

 

是非はどうあれ、そろそろ子ども達も学校に戻ってきます。

年度はじめの大事な時期がごっそり抜けてしまった中学生を、どうフォローしていくか。

家族など近しい人物が感染した生徒や、自分自身が感染した生徒をどう守っていくか。

不安に駆られる保護者にどう安心してもらうか。

果たして教科書は終わるのか。

 

問題も不安も山積みですが、文句を言っていても始まりません。

そう、文句を言っても始まらないんだよ、先々週の私。バカのふりをしろって言っていたじゃない。

ここからが大変だぞ。頑張るぞ。死なないように。

 

来年の今頃、この時期のテンパりぶりを笑い話にできているといいなあ。

とりとめのない話ですみません。

今後しばらくは、余裕があったら、休校期間の暇なうちに書きためていた教材語りとかをあげられるといいなあと思っています。